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その他 2016年07月20日
<その1>
肝臓病は、腹水貯留の原因となる代表的な疾患の一つです。通常、進行した肝硬変で生じることがほとんどで、食道静脈瘤ができるなどの門脈圧亢進状態にある場合や、血液中のアルブミンの低下、全身の循環状態の変化などが相まって腹水が溜まります。
肝硬変では、蛋白成分の少ない透明な、さらさらした漏出性の腹水であることが多いのですが、蛋白成分の多い滲出性の場合は、より重篤である特発性細菌性腹膜炎なども考慮する必要があります。
腹水が溜まった場合、安静・塩分制限・利尿剤などで治療します。これら保存的治療で軽快するうちは良いのですが、難治性になると厄介です。利尿剤の使いすぎは脱水状態を誘発し肝臓の血流が悪くなるので逆効果になってしまいます。
また低下したアルブミンを補うため蛋白質を取りすぎると、肝性脳症を引き起こすことにつながります。
<その2>
腹水貯留をきたす代表は肝硬変ですが、他の疾患でも起こります。うっ血性心不全やネフローゼ、蛋白漏出性胃腸症など、心疾患・腎疾患などの慢性疾患を持っている場合は、それらの増悪と考えるのが一般的で、腹水が溜まる前から浮腫を認めることが多いと思います。
腹水については、悪性疾患か良性疾患かを考える必要があり、すでに進行した癌に罹患している場合は、癌の腹膜転移が疑われます。逆に癌性腹膜炎がきっかけで癌と診断されることもあります。
癌性腹膜炎は、腹水中に悪性細胞を認めることで診断されます。良性疾患については、急性膵炎や腹膜炎などで腹水が生じた場合、原疾患が明らかですので診断は容易でしょう。
結核性腹膜炎は徐々に多量の腹水が溜まる代表的疾患です。通常急性胃炎を引き起こすアニサキスも、特に腸アニサキスの場合、腹水が溜まることがあります。
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