渡辺内科・消化器科医院
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コラム

内分泌疾患と肝(1)
各種ホルモンの標的臓器である肝臓は、内分泌疾患との関連も深いと言えます。ことに発症頻度が高く、問題になることが多い疾患は、糖尿病と甲状腺疾患です。
血糖調節に重要な役割を担うホルモンであるインスリンは、膵臓で作られ、門脈に放出され、肝臓に到達します。肝臓は、このインスリンの働きにより糖を蓄えたり放出したりと、糖代謝に深く関わって。このため慢性肝炎や肝硬変など肝機能が損なわれている状態では、糖代謝に異常をきたすことがあります。また、一方で糖尿病は、肥満など他の生活習慣病を合併している場合も多く、脂肪肝や肝硬変に至る可能性のある非アルコール性脂肪性肝炎が引き起こされることもあります。肝機能を正常に保つために、まず糖尿病や他の生活習慣病をしっかりトコントロールする必要があります。

内分泌疾患と肝(2)
甲状腺疾患は、遭遇することの多い内分泌疾患のひとつです。肝は、甲状腺ホルモンの代謝に関わるだけでなく、甲状腺ホルモンが作用する臓器でもありますから、両者の関係は深いといえます。甲状腺疾患では、甲状腺機能異常が重篤な場合、肝機能障害が起こりますが、最近は検査や治療の進歩したため、肝機能障害が問題となることは少ないようです。殊に、頻度の高い疾患である甲状腺機能低下症では、血中蛋白の代謝が遅れるため、AST(GOT)、ALT(GPT)、LDHなどが上昇する、いわゆる肝機能障害を呈することがあります。さらにCPK(CK)、コレステロール値も上昇します。特に中年の女性に多い疾患ですので、気にかけておくと良いでしょう。甲状腺機能低下症では薬物の肝での代謝も遅れますので、薬が効きすぎることがありますので、注意が必要になります。


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