| 薬剤性肝障害
薬剤性肝障害は日頃見かけることの多い疾患で、中毒性肝障害と薬物アレルギー性肝炎に区別されます。前者は薬物が直接肝細胞に障害を引き起こすもので、通常肝毒性のある薬物を大量に摂取した場合に起こります。事件にもなりましたアセトアミノフェンによる肝障害が有名です。後者が薬剤性肝障害の大部分をしめます。アレルギー反応ですから個人差が大きく、少量の摂取でも起こり、予測も困難です。肝障害のタイプとしては、ALTなど肝逸脱酵素が上昇を主とする肝細胞傷害型と、黄疸や胆道系酵素の上昇が著しい胆汁うっ滞型、両者の混合型があります。原因不明の肝障害を認めた場合は、2ヶ月以内の薬物服用暦をふり返る必要があります。リンパ球培養試験が診断の助けになります。通常は薬物の中止で速やかに改善しますが、副腎皮質ホルモンの投与が必要な場合もあります。
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