| 肝血管腫
腹部超音波検査でしばしば遭遇する肝病変として、血管腫があり、大多数は海綿状血管腫です。血管腫は代表的な肝の良性腫瘍で、剖検例では約3%と高頻度に認められます。肝以外に皮膚も好発部位とされています。肝血管腫は通常2p前後の場合が多く、多発もまれではありません。しかし超音波検査で肝血管腫と脂肪化を伴う肝細胞癌を鑑別するとことは困難ですから、特に慢性肝疾患がある場合は、確定診断することが必要です。確定診断には、血管造影が施行されていましたが、現在では造影CTやMRIが行われます。通常発見される小型の肝血管腫は治療の必要はありませんが、大型の場合は、凝固異常をきたしたり、あるいは肝表面近くの場合は、破裂や出血などの合併症をともなうことがまれにあります。肝血管腫と確定したら、年1〜2回の超音波検査で経過観察すると良いでしょう。
コラムTOPに戻る
|